2013年7月20日土曜日

南無阿弥陀仏ということ

 人生で苦しいことがあればなぜ苦しいのか考える。だけど考えるには元気が必要だから、考える元気のないひとは苦しいことから目をそむけることでなんとかしている。だけど目をそむけていても苦しいことはなくならない。いつかそれでにっちもさっちもいかなくなるから、どうしようもなく追いつめられてしまうまえにやはり苦しいことと向き合って考える必要がある。大変だ、そんな元気もない。そんなときに親鸞さんがひとついいことを教えてくれている、「南無阿弥陀仏」と唱えなさいということだ。「南無阿弥陀仏」と唱えたところでちっとも苦しみが解決した気にはならないけど、親鸞さんはそれがいちばんだ、それしかないと教えておられる。本当に他には術がないのだからと。