2022年7月21日木曜日

7月21日の板書

  本日も雨のなかご足労いただきありがとうございました。今回はプリントがそのまま板書のかたちになっています。お話しするべきことをプリントにまとめて、それを基にお話しするという、いつもとは逆のかたちになっています。

それから、カルト宗教のはなしをしました。世間からみればカルト宗教も浄土真宗もおなじ宗教。たしかに自分でも危ないなと思って法話するときがあります。けれど、カルトと言われる宗教と真宗の絶対的に違う点は、「逃げ道はないぞ」と教えるのが真宗。「もっといいところがありますよ」と言ってくるのがカルト。信じなさいがカルトで、とことん疑えが真宗。自分以外の神仏を信じるのがカルトで、自分を信じるのが真宗。ただ、人間は自分というものを贔屓目にみて、買いかぶっていますから、自分で信じた自分は簡単に破れます。自分を信じるということが成り立つのはどんなところでしょうか。極重悪人、定散逆悪、一生増悪、惑染凡夫、群生、これらは七高僧の自覚ですが、「愚かである」という如来に照らし出された自覚のうえにはじめて自分を信じるということが成り立つのではないでしょうか。